熊本では半導体産業への注目が高まっています。しかし、半導体は製造するだけでなく、製品の中で使いこなすことで大きな価値を生み出します。
パワー半導体を使って電力を高効率に変換・制御する「電源・パワーエレクトロニクス」は、EVの走行・充電、AIサーバーへの電力供給、ロボットのモーター駆動やバッテリー制御に欠かせない中核技術です。
本検討会では、講演、最新製品の分解展示、熱設計デモ、電源設計シミュレータの紹介を通じて、自社技術の新たな活用先を探索するとともに、自社製品に使用する電源への理解を深め、将来的な自社設計・開発への第一歩を考えます。
【本検討会のポイント】
1.EV・AI・ロボットなどを支える「電源・パワエレ」の市場と最新動向が分かります。
2.BYD、トヨタ、TESLAの車載電源や、AIサーバー用電源の分解品を実際に見ることができます。
3.熱流センサや放熱デモを通じて、小型・高密度化に欠かせない熱設計を体感できます。
4.シミュレータを活用し、専門家でなくても電源設計に取り組める未来と、自社開発への道筋を学べます。
<開催概要>
◆日時:令和8年9月4日(金)14時30分~17時30分
※受付・展示見学開始 14時00分
◆会場:崇城大学 エネルギーエレクトロニクス研究所
2階 講義室(講演会)・グリーンイノベーションハブ(展示会)
〒860-0082熊本県熊本市西区池田4-22-1
アクセス:https://eel.sojo-u.ac.jp/
駐車場をご利用の場合:
https://www.sojo-u.ac.jp/access/docs/campusMAP190531ol.pdf
(P)学生駐車場から(22)エネルギーエレクトロニクス研究所は近くです。
駐車場までのルート(動画)https://www.youtube.com/watch?v=OWYWCpOAjrU
◆主催:くまもと技術革新融合研究会(RIST)半導体電力変換技術検討会
後援:リョーサン菱洋株式会社
◆定員:40名
※プログラムおよび展示内容は、都合により変更となる場合があります。
【プログラム】
14:30 – 14:35
開会挨拶および主旨説明 RIST 半導体電力変換技術検討会 世話役 西嶋
●14:35~15:00
EV・AI・ロボット時代の成長分野“電源・パワエレ”~自社技術は、どこで活かせる?
西嶋 仁浩
崇城大学 エネルギーエレクトロニクス研究所 所長、情報学科 教授
●15:00~15:20
車載・サーバー電源などパワエレ機器の小型・高密度設計トレンド
~サイバートラックOBC、BYD Han L 12-in-1モジュール、高電力密度サーバー電源(78 W/in³)の熱対策事例
信田 正人 氏
リョーサン菱洋株式会社 技術本部 技術企画部 シニアマネージャー
●15:20~15:40 休憩・分解展示見学
●15:40~16:10
対症療法から原因療法へ~熱流センサ「Energy flow」で変える熱設計コンセプト~
安田 宏通 氏
トヨタ自動車株式会社 事業開発本部 エナジーソリューション事業部 事業基盤開発室 技術外販1グループ グループ長
●16:10~16:30
AIで変わる設計現場 ~シミュレータメーカーが見る、その先の景色~
中村 創一郎 氏
株式会社スマートエナジー研究所 代表取締役社長
●16:30~17:30
分解展示の講演者解説・熱設計体感デモ、電源シミュレータScideamのデモ
<分解展示予定品>
■EV・車載パワーエレクトロニクス
1. BYD Han L 12-in-1モジュール
インバータ、OBC、BMSほか
2. BYD ATTO 3 8-in-1モジュール
インバータ、OBC、BMSほか
3. トヨタ自動車 bZ4X OBC
4. トヨタ自動車 bZ4X インバータ
5. TESLA Cybertruck OBC
6. TESLA Cybertruck インバータ
7. トヨタ自動車 プリウス PCU
■AI・サーバー関連機器
8. Bel Power 高電力密度サーバー電源
CRPS、出力2,600 W、電力密度78 W/in³
9. NVIDIA GeForce RTX 3080搭載グラフィックスボード
各製品の内部構造、部品配置、実装、機能統合、放熱・冷却構造などをご覧いただけます。
■熱設計・熱計測体感デモ
1.熱流センサと熱電対の違いを触って体感
2.熱源とヒートシンクの真実接触面積による放熱性能の違いを数値化(予定)
3.対流熱伝達率のリアルタイム演算による熱流体解析の高精度化(予定)
■電源回路シミュレータのデモ、体験
■申込締切:9月 3日(木)※満席でなければ当日参加も可能
■お申込み お申し込みフォーム
ページへ接続できない等、上記フォームでのお申し込みができない場合は、大変お手数ですが企業名/団体名・氏名・交流会への参加有無を記載の上、メールにてお申し込みをお願いいたします。
■お問い合わせ先
(RIST) 半導体電力変換技術検討会 世話役 西嶋
E-mail:nisijima@cis.sojo-u.ac.jp
※お申込みに際して記載いただいた内容は当技術検討会の講演者の講演内容調整、技術検討会運営と今後のRISTフォーラム等の企画、及びRISTフォーラム等のご案内のみに使用いたします。
<講演詳細>
講演1
EV・AI・ロボット時代の成長分野“電源・パワエレ”自社技術は、どこで活かせる?
西嶋 仁浩
崇城大学 情報学部 情報学科 教授、エネルギーエレクトロニクス研究所 所長
<講演概要>
EV・AI・ロボットなどの分野では、性能向上とともに電源・パワーエレクトロニクス技術の重要性が急速に高まっています。一方、電源分野は専門メーカーだけのものではなく、機械、材料、熱、実装、評価など、多様な技術によって成立しています。本講演では、成長分野としての電源技術の現状と課題を俯瞰しながら、各企業が現在持っている技術をどこで活かせるのか、そのヒントを探ります。
________________________________________
講演2
車載・サーバー電源などパワエレ機器の小型・高密度設計トレンド
~サイバートラックOBC、BYD Han L 12-in-1モジュール、高電力密度サーバー電源(78 W/in³)の熱対策事例
信田 正人 氏
リョーサン菱洋株式会社 技術本部 技術企画部 シニアマネージャー
<講演概要>
EVやAIデータセンターでは、システムの小型化・高密度化と、それに伴う熱対策が重要な技術課題となっています。本講演では、車載電源から高電力密度サーバー電源まで、最新製品の分解調査結果を紹介し、回路、実装、部品配置、冷却構造などの設計トレンドを分かりやすく解説します。
________________________________________
講演3
対症療法から原因療法へ~熱流センサ「Energy flow」で変える熱設計コンセプト~
安田 宏通 氏
トヨタ自動車株式会社 事業開発本部 エナジーソリューション事業部
事業基盤開発室 技術外販1グループ グループ長
<講演概要>
効率的な熱設計には、結果指標である温度だけでなく、原因指標となる熱流挙動、すなわち熱の移動メカニズムの把握が不可欠です。本講演では、高感度フィルム式熱流センサ「Energy flow」を用いて熱の出入りをダイナミックに可視化し、熱設計を対症療法から原因療法へ転換するコンセプトを紹介します。熱暴走の予兆検知、TIMのリアルタイム状態監視、脱マージン設計による省エネルギー化・小型軽量化の可能性を提案します。
________________________________________
講演4
AIで変わる設計現場 ~シミュレータメーカーが見る、その先の景色~
中村 創一郎 氏
スマートエナジー研究所 代表取締役社長
<講演概要>
生成AIの進化により、ソフトウエア開発をはじめ、動画編集やデザインなど、これまで専門知識が必要だった作業のハードルは大きく下がりつつあります。私たちが取り組むパワーエレクトロニクスの設計開発も例外ではありません。本講演では、回路シミュレータの開発・提供を通じて見えてきた、AIとシミュレーション技術が設計現場にもたらす変化や、経験と勘に依存してきた開発プロセスをどのように進化させていくのかについて、その可能性を考えます。
________________________________________







